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2007年1月29日 (月曜日)

偽バブル世代の憂鬱

少子化と大学増で誰もが大学に入れるようになり、就職は異常なバブル景気と同等の売り手市場、さぞ18-22歳はウハウハ(死語)な世代だろう、と思いきやちょっと違うらしい。

就職ではバブルの頃が「量」とすれば今回は「質」を求められる度合いが高いそうで、誰でも入社ではなく有能な人により求人が集中しそれ以外は案外厳しい、つまり大学全入で楽してもその後「学業を含む社会人への準備」を怠るとあまり恩恵を受けられないらしいのだ。

もちろん私を含むどちらも厳しい選抜を経験した世代から見れば、大学入試が楽なのに、さらに遊びほうけられて就職も楽じゃ腹も立つところだが現実はさすがに甘くないようで。

大学も全入が普通になれば専門学校化が進むのではなかろうか、もう昔のように「大卒」に価値はなく、「就職の為の専門教育」を受けた場所が偶然大学という施設だっただけで、それはどこでも構わない。

○○を卒業したことが大事なのではなく、○○の勉強をした技術を身に付けたが企業の求める人材になると。

今の学生は楽でいいよなと私も今まで思っていたが、より競争化や格差が広まった現代社会の新卒就職活動は、ひと昔前とは違う相当高い社会人レベルを要求され、それなりに苦労しているのだ。やはりバブルであれ氷河期であれそして現在とそれぞれに別質の悩みがあることを認識した。

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コメント

こんにちは!ご無沙汰しております(^^ゞ
私も今年3月に大学を卒業しますが、就職活動は難航しました。
難航…と言える程真面目にはやっていませんでしたが(^^;ただ、私は文学を専攻しておりまして、周囲の、私よりももっと頑張っていた友人達もかなり苦労をしたようでした。
私は何とか一つだけ内定を貰って春からはそこで働きますが、私の友人の中には、仕事が決まらず地元へとりあえず帰る人もいます。一応、(元)国立なんですが…それには何の価値もないのは確かです(^^;企業側も、例えば10人採用すると告知しても、求める人材がいなければ5人でも採用を打ち切る…なんてこともあるそうです。
「大学」という名の「専門学校」論議が、実はうちの大学で去年ありました。文学・経済系の実学でない学部・学科は廃止すべきだ、みたいな。酷い話です。大学の意義をはき違えていると思いました。しかもそれを提唱しているのが(はっきりと言うわけではないのですが)うちの大学の学長(医学部出身)でした。しかし、それがもう世の中の風潮なんでしょうか…。

投稿: ling | 2007年2月 3日 (土曜日) 午前 11時12分

毎度いらっさいませlingさん

>求める人材がいなければ5人でも採用を打ち切る
ここがバブル期と違う所で、「入れてから教育する」余裕もお金もない現代企業は、限りなく即戦力のみを選抜しているのでしょう。

>大学の意義をはき違えていると思いました。
そうですね。しかし現代では大学も成果主義を求められ、さらに元国立ならば今までののんびり経営では倒産してしまうので、つい目先に付いた問題を口にしたのでしょう。

70-90年代に増え過ぎた大学は今後自然淘汰され、時間は掛かりますが大学本来の姿を取り戻すでしょう。その時「大学の意義」を持った大学が見直されると思います。

成果主義にならい就職予備校として期待される今の大学は、その異常な数の多さも手伝って「大学の本来のカタチ」が保てなくなっているのでしょう。

投稿: くさなぎ | 2007年2月 4日 (日曜日) 午後 07時25分

こんにちは
あらためて書くほどの話ではないですが、負のスパイラルがみんな悪いのです :-P
 給料を払うお金が無いよう
→人を減らしたら教育に回す人がいなくなったよう
→最初から能力がある人をやとって(つもり)前にだけ進ませたら、教育に回す人がいないままだよう
て感じの。

最初から能力を求めるところなんて、きっと社員を大事にしない会社ですよ。
入らなくて正解!
#手が届かない葡萄は酸っぱい葡萄?

投稿: まぎ | 2007年2月16日 (金曜日) 午後 10時00分

毎度いらっさいませまぎさん

>教育に回す人がいないままだよう
そうですね、企業もこの結果が判っていたハズなのに、しかもこのツケは経営者ではなく、当時就職難で悲惨な思いをした人が30代になり教育係になることが多いそうで、同期は少ない新卒は多いで、再び企業のケツ拭きをさせられる悲運の世代だそうで。30代に鬱病が多いのもあたりまえです。

>きっと社員を大事にしない会社ですよ。
でしょうね、即戦力だったらどこの会社でもいい訳ですから転職もするだろうし、企業が育てようと努力すれば社員だってそれ相応の頑張りをみせ、それの積み重ねが良い教育係そしてそれが新卒へと良循環する。
なんでこんな単純なのに大事なシステムをバッサリ切り捨てたのでしょう。

中小企業で不況でも将来のため覚悟を決めて新卒を採用して教育してきた会社が、最近伸びているそうで、大企業の行動が全て正解という妄想は昭和で終わったみたいです。

投稿: くさなぎ | 2007年2月17日 (土曜日) 午後 05時32分

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